【毎日1,000字チャレンジ16日目】ジャグリングをする・喪失・資産【小説練習】

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こんにちは。

夢の印税生活を目指し、ライトノベル作家を志すしかたなすびです。

文章力を向上させるため、毎日1,000字程度で短編小説を書くことを目標にしました。

名付けて、毎日1,000字チャレンジです。

今日で16日目です。



まずは簡単に私の自己紹介を……

  • アラサー男性
  • ファンタジー小説好き
  • 愛読書は週刊少年ジャンプ
  • 仕事嫌い。飲み会嫌い。
  • 今まで小説は書いたことないけど、なんとなく自信がある



ルールは、キーワードを3つ用意し、それを満たす物語とします。

今日のキーワードは、「ジャグリングをする」「喪失」「資産」です。

お暇でしたらお付き合いください。



ジャグリングをする・喪失・資産

 隣のデスクの彼は今日も唐突にジャグリングを始める。
 ボールペン、電卓、マウス、キーボード、手近にあるものを手あたり次第に空中に放り投げ、器用に右手から左手へ、左手から右手へ持ち替えていく。何でもおかまいなしにジャグリングするものだから、彼の身の回りのパソコン機器はコードのないワイヤレスタイプに買い替えられた。
 彼は2か月前に仕事で大失敗をやらかし、その喪失感からこのような奇行に走るようになった。業務を問題なくこなしていることを周囲にアピールしなければならないんだ、という強迫観念から生じている行動だと社内カウンセラーは言っていたが、そのカウンセラー自身は業務時間中は常に首を横に振り続ける奇行癖を持っているから信用ならない。
「田中さん、お電話です。」
 彼は固定電話の受話器と、スマホをジャグリングしながら話しかけてきた。俺はタイミングを見計らってから受話器を受け取る。最初は3回に1回は受け取るのに失敗したが、今は問題なく受け取れるようになってきた。
「はい、お電話代わりました。」
「わたくし、モウカル銀行の高橋です。いつもお世話になっております。この度は、新規の株取引用の口座の開設をありがとうございます。」
「いえいえ、それで、ご用件は。」
「はい、今回は弊社で初めてお取引させていただくことになるのですが、その、取引の量が通常のお客様よりもずいぶんと多いお申込みだったため、あの、本当にこのまま進めてしまってもよいものか、確認のお電話でした。」
「大丈夫です! 他の銀行でも取引していますが、私はうまくできています!」
 俺は勢いよく電話を切った。
 彼は俺が置いた受話器をすぐに持ち上げると、自然な動作でジャグリングをしながら番号を押し、電話をかけはじめた。おかしなやつだ。
 かくいう俺も、3か月前に仕事で大失敗をやらかし、株取引にのめりこんでしまった。あっちの株を買ってはこっちの株を売りに出す。右から左に、左から右に、資産を動かすジャグラーだ。


以上、816字



感想

毎日1,000字チャレンジと言いつつ、更新までだいぶ時間が空いてしまいましたね。

言い訳ですが、坊ちゃん文学賞というショートショートの応募用の作品を作っていました。

公開している作品は応募できないということでしたので、毎日1,000字チャレンジをやっているとアイディアがどんどん減っていくと思い、いったん更新をストップしていました。

応募用の作品はできあがったため、気兼ねなくこっちの更新を始めようと思います。



私自身、しがない会社員であるせいなのか、物語を考えようとすると会社の事務所が舞台になってしまいがちです。

ファンタジー小説家を目指しているので、もっと違う世界観の舞台で書く練習が必要ですね。

次回から頑張ります。


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